活動報告

水と環境を専門とするS社様で、マーケティングの講義を行いました。

顧問先である水と環境を専門とするS社様。水関係のエンジニアリング・保全・管理・工事さらには環境分析事業と多様化を図る業歴50年の企業さんです。グループ各社の管理職の方々が従来の経験ノウハウに加え科学的思考に基づくマーケティングの概念を勉強中。この日はマーケティングに関する第4回目のお話でテーマは「製造業の限界と創造業・その1」です。

マーケティングの講義と言えば一般のコンサルタントの先生方は独自のレジメで知識をインプットし、大手企業での実例を引用するパターンが多いのですが中小企業さんにとっては心に響かないことが多いものです。私の場合は実際の体験談からマーケティングの概念に落とし込むという逆パターンで展開しています。その方が身近で理解しやすいのです。

参加者の皆さんは実務歴の長い方々ばかりなので経験に基づく知識は豊富です。これら経験知識は長年かけて多くのストックが有る訳ですが必要に応じてなかなか繰り出せない、または合理的に即、知恵と化して活用できないケースが多いものです。私の方策はまず、雑然とある営業・開発・製造・マネジメントの経験知識をカテゴリー別に整理「棚卸し」します。次に従来知識の組み合わせだけでマーケティングの概念を説明。さらにマーケティングの活用ツールとしてのフレームワークを日々の実務で直感的に活用できるよう進めて行きます。

今回のテーマである「製造業の限界と創造業・その1」では他社には出来ない製品・サービスでしか日本の製造業に活路がない理由とその主な背景、そして具体的方向性を経営者的視点で考察するものです。

特に土曜日午後1時からの部長さん方は一週間の疲労がピークに達するためご苦労さまですが出席者20名余のほぼ全ての方々が目を見開き傾聴される姿勢に毎回、感銘を受けています。

講義風景